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3000万画素の一眼レフの勧め

2019-03-26

最近ではデジタルカメラの世界では、各メーカーが高解像度化にしのぎを削っていて、3000万画素を超えるようなカメラが登場し、中でも、キヤノンでは5000万画素を超えるカメラもリリースされています。画素数が高い方が画質は良いというイメージを誰もが持っているでしょう。

そこで、本記事では高解像度のカメラの歴史やメリット、デメリットについて紹介します。

3000万画素はどのくらいの解像度?

3000万画素となると、約1333x1000程度のドット数です。カメラに搭載されているCMOSセンサーは、一つひとつの画素が独立して光を感じられるように設計されていますが、その受光面積が小さければ小さいほど、技術的には無理が生じてきます。

一般的には同じ画素数であれば大きなCMOSセンサーの方が一画素あたりの面積が大きくなるため、高コントラストが得られると言われています。その結果、3000画素を超える高解像度CMOSセンサーの場合は、画素サイズを大きくするために、大型となっていて、一般的にはフルサイズと呼ばれています。

そのサイズは、おおよそ切手2枚分程度の大きさです。一般的に、フルサイズのような画素数が多いカメラの魅力は解像感が良く、被写体深度を利用したボケ感の演出ができ、階調が豊かであることが挙げられます。一方、同じサイズのCMOSセンサーの場合解像度が低い方が高コントラストとなるため、白トビや黒つぶれが少ないのが特色です。

3000万画素にカメラが成長した歴史

それでは、カメラに搭載されているCMOSセンサーであるCMOSについての歴史を軽く紹介しましょう。イメージセンサーとも呼ばれるCMOSセンサーは、1970年代から開発が着手され、最初にCMOSセンサーを搭載した製品が誕生したのは、1979年のことでした。

1980年になると、CMOSセンサーを利用した家庭用ビデオカメラも登場しました。その時期を境に放送用カメラでのCOMSセンサーの活用が始まったのです。1980年代を過ぎると、現在のテクノロジーとなっている、縦型オーバーフロー・ドレイン方式、IS-IT方式、埋め込みフォトダイオード方式などの技術が確立しました。

その後、1990年代になると、ビデオカメラや一般のカメラでもデジタル化が進み、ほとんどの民生用カメラが、CMOSセンサーを採用することになったのです。この頃にはハイビジョンカメラが登場し、それに合わせた1920x1080画素の、CMOSセンサーが開発され、業務用カメラや民生用カメラにてCMOSセンサーが使用されることとなりました。

1990年代後半となるとテレビ信号(NTSCやハイビジョン)に依存しないCMOSが多数登場することとなります。そのため、デジタルスチルカメラの本格的な普及に伴い、CMOSの多画素化や正方形画素の登場、プログレッシブスキャン方式の採用など、テレビ信号フォーマットを無視したCMOSが登場することとなります。

テレビ方式は、1ラインごと画素を間引くインターレース方式が主流であった中、プログレッシブ化によりテレビ信号に対してデジタルカメラの方が画質は高いという状態になりました。当時の画素数としては、1990年にソニーにより200万画素のCMOSが開発され、1992年には38万画素の家庭用ビデオカメラを開発しています。

メガピクセル(100万画素)が登場したのは、2000年代のことです。(参考資料|カメラを売りたい)

この時期になると、家庭用ビデオカメラでも静止画を撮影する機能が一般的になったため、家庭用ムービーでも100万画素を超えるCMOSが使われるようになりました。この時期には、一眼レフのカメラも100万画素のCMOSを搭載するようになったのです。

2000年には特にカメラでは、CMOSセンサーとして35ミリ(フルサイズ)やAPSサイズなどの実用化がされました。3000万画素を実現したのは2000年も中盤の頃で、最新のプロ用カメラでは5000万画素を超えています。

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3000万画素のメリット

3000万画素のような高解像度のCMOSセンサーのメリットとしては、解像感が高い写真が撮影できることです。ワイドで写真を撮ったとしても、細部にわたるまで細かい表現が可能です。解像感が高まるという表現が適切でしょう。

解像度が高い写真を撮れると写真を大きく引き伸ばしたとしても鮮明な画像となります。また、ポートレートを撮る時などの「ボケの量」も変わります。3000万画素程度の高解像度であると、背景を効率良くぼかすことが可能です。

このメリットは、解像度が高いからというよりも、3000万画を超えるような大型のCMOSとなると、焦点距離が長くなるため、得られるボケ量が豊かになるわけです。

デメリットもある

優れたことばかりに見える3000万画素のCMOSですが、デメリットもあります。最初に挙がるデメリットは、価格が高くなることです。CMOSが大型になり一眼レフボディーのサイズも大きくなります。また、高解像度CMOSの性能を生かすために、レンズの性能も高性能が求められ、レンズの価格も高くなるのです。

価格が高くなる理由はそれだけではありません。CMOSが大型になるとシャッターであるフォーカルプレーンも高速動作が必要となり高性能な機構が必要です。その価格はボディー価格で30万円〜40万円にもなるほどです。

さらに、メリットでボケ感を演出しやすいことを紹介しましたが、逆に言うとピントを正確に合わせなければなりません。そのため、高性能なオートフォーカス機能が必要です。

3000万画素カメラの一例

それでは、3000万画素超えのCMOSセンサーを搭載した、カメラをいくつか紹介します。

・Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5Dsフルサイズで約5060万画素のCMOSセンサーが搭載されていて、canonの中ではトップクラスのカメラです。61点をサンプリングして判断する高性能なオートフォーカスが採用されています。

CMOSセンサーは自社開発で、高画素化と耐ノイズ性、広いダイナミックレンジがバランスよく実現されています。・Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIVCMOSセンサーは35ミリフルサイズで、約3040万画素を誇ります。

このCMOSセンサーは高画質を達成すると同時に、高感度・低ノイズ化を実現しています。1秒あたり約7コマの連写ができる高速動作のCMOSセンサーです。・Canon ミラーレス一眼 EOS RデュアルピクセルCMOS AF対応の有効画素数約3030万画素のCMOSセンサーを搭載したカメラです。

大口径マウントが採用されていて、レンズを肥大化させることなしに光学性能を高められるのが特徴です。

・ソニー フルサイズミラーレス一眼 α7RM3ソニーがこれまでのシステムを一新し、有効画素数4240万画素の高解像度を実現したカメラです。CMOSセンサーはフルサイズで、ギャップレスオンチップレンズ構造やARコーティングなどソニーのイメージセンサーの技術が集結されています。

・Nikon デジタル一眼レフカメラ D8504575万画素のCMOSが搭載されています。ニコンのデジタル一眼レンズカメラとして初めて表面反射型のCMOSセンサーを採用しています。高画質化のためのデジタル回路が搭載され、高感度でもノイズの抑制を実現しています。